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整備の計画

整備の計画

整備の考え方の画像
整備の考え方

名古屋城は、多くの重要文化財や名勝二之丸庭園、天然記念物のカヤなどを有し、国宝と同格とされる特別史跡に指定されています。これらの貴重な文化財を後世に伝えるとともに、さらに魅力を高めるために、さまざまな整備・修復を進めています。

本丸御殿

戦災で失われた本丸御殿については、2009年(平成21)から3期に分けて復元工事を進めてきました。詳細な史料のもと、史実に忠実に復元を進め、2018年(平成30)、上洛殿の完成をもって全面公開を果たしました。

天守閣

戦災で失われた天守閣は、市民の多大な寄附により、1959年(昭和34)、鉄骨鉄筋コンクリートで再建されました。しかし、老朽化や耐震性の問題もあって現在は閉館し、外観だけでなく室内も往時のままに再現する、木造復元を進めています。

二之丸庭園

二之丸庭園は時代とともに育んできた庭園文化を伝える場です。全体が名勝に指定されており、計画に基づき、順次保存整備を進めています。

展示収蔵施設

西之丸北部に、江戸時代にあった米蔵の外観を再現した展示収蔵施設を整備します。重要文化財である1,047面の本丸御殿障壁画などを保存公開していく予定です。

カヤ

天然記念物のカヤの木は樹齢600年以上。戦災をくぐりぬけ、長く名古屋城を見守ってきましたが、樹勢が衰えてきたため保護育成に取り組んでいます。

石垣

崩壊した箇所や外側にふくらんだ部分の修復を継続的に行っています。現在は本丸搦手馬出(ほんまるからめてうまだし)周辺の石垣の修復を行っています。搦手(からめて)は大手(表門)に対する裏門を指し、馬出(うまだし)とは出撃のために騎馬や兵士を揃えるための場所であったと考えられています。石垣を積み上げる伝統技術やふくらみの原因解明のため、調査も並行して行っています。

障壁画

狩野派の絵師により描かれた重要文化財の障壁画1,047面については、絵の具の剥落や下地の痛みの修理を継続して行っています。障壁画の復元模写については、1,325面の完成に向けて計画的に進めています。