名古屋城について / 名古屋城の歴史

年表

400年の時を越え、名古屋を見守り続ける

尾張藩の拠点として築かれて以来、名古屋の成長を見守ってきた名古屋城。
室町時代からの前史も含め、名古屋城の歴史を振り返ります。

1433年(永享5)	この頃記録に那古野の館の存在が確認できる
1521～28年(大永年間)	駿河国守護・今川氏親、那古野城に子の竹王丸(氏豊)をおく
1538年(天文7)頃	織田信長の父・信秀が今川氏豊居城の那古野城を奪う
1555年(弘治元)	織田信長、清須城に移り、那古野城を叔父・信光に与える
1560年(永禄3)	織田信長、桶狭間の戦いに清須城から出陣、今川義元を破る
1600年(慶長5)	関ヶ原の戦い徳川家康の九男義直誕生徳川家康、四男・忠吉を清須城主にする
1603年(慶長8)	徳川家康、征夷大将軍となる
1607年(慶長12)	忠吉病没後、徳川義直を清須城主にする
1609年(慶長14)	徳川家康、名古屋遷府を命令し清須から名古屋へ遷府を決定徳川家康、名古屋城の築城を命じる
1610年(慶長15)	徳川義直の居城として名古屋城の築城を始める堀川、完成本丸、二之丸、西之丸、御深井丸の石垣、完成清須越、始まる
1612年(慶長17)	本丸御殿、作事始められる天守が竣工する
1613年(慶長18)	城下町が整い始める
1614年(慶長19)	徳川義直、大坂冬の陣へ出陣
1615年(慶長20／元和元)	本丸御殿、完成徳川義直、春姫と結婚徳川義直、大坂夏の陣へ出陣
1616年(元和2)	徳川家康、駿府城に没する(75歳)
1617年(元和3)	二之丸御殿、完成
1619年(元和5)	御深井丸に西北隅櫓、完成か
1620年(元和6)	徳川義直、二之丸御殿へ移る
1633年(寛永10)	本丸御殿において上洛殿(御成書院)、御湯殿書院などの増築に着手
1634年(寛永11)	三代将軍・徳川家光上洛に際し上洛殿(御成書院)に宿泊
1696年(元禄9)	徳川宗春、名古屋に生まれる
1726年(享保11)	金鯱を修理
1730年(享保15)	金鯱を鋳直し(1回目)金網でおおう徳川宗春、尾張7代藩主に(34歳)
1739年(元文4)	幕府、徳川宗春に「隠居謹慎」を命じる
1752年(宝暦2)	宝暦の大修理、宝暦5年完了
1827年(文政10)	金鯱を鋳直す(2回目)
1839年(天保10)	徳川宗春、没後75年に謹慎を解かれ名誉回復
1842年(天保13)	藩士・奥村得義、『金城温古録』を起稿
1846年(弘化3)	金鯱を鋳直す(3回目)
1864年(元治元)	徳川慶勝、第1次征長総督として大坂城へ出陣
1867年(慶応3)	大政奉還王政復古の大号令
1868年(慶応4／明治元)	鳥羽伏見の戦い(戊辰戦争勃発) 青松葉事件江戸城開城、新政府軍が入城
1869年(明治2)	版籍奉還で尾張藩を名古屋藩と改称、徳川義宜が初代知事に
1870年(明治3)	二代知事・徳川慶勝、名古屋城の取りこわしと金鯱の宮内省献納を発議
1871年(明治4)	廃藩置県名古屋城に東京鎮台第三分営がおかれる三之丸の武家屋敷が取り払われる金鯱、天守から降ろされ東京へ
1872年(明治5)	金鯱、東京湯島で開かれた博覧会に出展名古屋城、陸軍省の所管に
1873年(明治6)	二之丸御殿などが取り払われ兵舎を建設金鯱、ウィーンの万国博覧会に出展
1875年(明治8)	陸軍省所管区域の隣接境界を定め標石を立てる
1879年(明治12)	中村重遠大佐らの進言を受け、名古屋城の保存を決定金鯱、名古屋城天守大棟に帰る
1880年(明治13)	御深井丸予備弾薬庫(後、「第一倉庫」「乃木倉庫」と改称)竣工
1887年(明治20)	名古屋鎮台司令部庁舎、竣工(名古屋市最初の洋風建築)
1888年(明治21)	「名古屋鎮台」を第三師団と改称
1891年(明治24)	濃尾大地震により城内の建物の多くが被災
1893年(明治26)	本丸、西之丸が陸軍省から宮内省の所管に移り、名古屋離宮と改称
1906年(明治39)	名古屋離宮、1日限り特別公開
1910年(明治43)	第十回関西府県連合共進会の名古屋開催と名古屋開府三百年を記念し、3月16日-6月12日の内51日間の一般公開をおこなう
1911年(明治44)	旧江戸城蓮池門を移築し離宮正門とする
1921年(大正10)	西南隅櫓倒壊
1923年(大正12)	宮内省により西南隅櫓の修復
1930年(昭和5)	宮内省から名古屋市へ下賜建物24棟が国宝(旧国宝)に指定される
1931年(昭和6)	名古屋市は名古屋城を一般公開に
1932年(昭和7)	名古屋城の実測調査始まる榧の木、国の天然記念物に指定される名古屋城が史跡に指定される
1937年(昭和12)	かつて城内にあった猿面茶席、国宝(旧国宝)に指定される
1941年(昭和16)	日本、太平洋戦争へ突入
1942年(昭和17)	本丸御殿の障壁画の一部、国宝(旧国宝)に指定される
1945年(昭和20)	5月14日、名古屋大空襲で名古屋城焼失 8月15日、終戦
1952年(昭和27)	3月29日、特別史跡「名古屋城跡」に指定される
1953年(昭和28)	二之丸庭園が名勝に指定される
1957年(昭和32)	名古屋城再建工事、起工式
1959年(昭和34)	名古屋城正門、再建 9月、伊勢湾台風、来襲 10月、名古屋城再建工事、竣工
1962年(昭和37)	名古屋城天守閣、博物館相当施設に登録される
1964年(昭和39)	二之丸に愛知県体育館、竣工
1967年(昭和42)	名勝二之丸庭園、公開
1969年(昭和44)	二の丸茶亭開所、金の茶釜お披露目
1975年(昭和50)	二之丸大手二之門・旧二之丸東二之門、重要文化財に指定される
1978年(昭和53)	二之丸東庭園、開園
1984年(昭和59)	「名古屋城博」で金鯱地上へ
1985年(昭和60)	名古屋城基本構想調査／～昭和61年(1986)
1989年(平成元)	「世界デザイン博覧会」名古屋城会場開催
1997年(平成9)	乃木倉庫が国の有形文化財(建造物)に登録される
2005年(平成17)	「新世紀・名古屋城博」で金鯱地上へ
2006年(平成18)	「特別史跡名古屋城跡全体整備計画」公表
2007年(平成19)	文化庁より特別史跡の現状変更許可(本丸御殿復元)
2009年(平成21)	本丸御殿復元工事着工(1月19日、起工式)
2010年(平成22)	名古屋開府400年
2013年(平成25)	本丸御殿玄関・表書院公開開始
2016年(平成28)	本丸御殿対面所・下御膳所公開開始
2018年(平成30)	本丸御殿復元工事完了、完成公開二之内庭園全域が国指定名勝に追加指定される
2021年(令和3)	「名古屋城金鯱展」「名古屋城金シャチ特別展覧」で金鯱地上へ西の丸御蔵城宝館(三番御蔵・四番御蔵外観復元)が開館する
2024年(令和6)	所蔵資料「中国宮廷・当世風俗図屏風」が名古屋市有形文化財に指定される