名古屋城にはさまざまな種類の桜が植えてあり、時期をずらしながらその見頃が長く続く桜の名所。中でも正門そばの西之丸はゆっくり座って桜を愛でることができる名古屋城屈指のお花見スポットです。
そんな名古屋城西之丸の桜を、今年はより立体的に楽しんでいただくために、庭師の見城 周さんに監修をしていただきながら、これまでとは少し違うライトアップで桜の演出を行いました。
すると浮かび上がって来たのは、名古屋城の樹木の奥深さ...。新芽がどんどん出てくるこの季節、桜だけを愛でるのはもったいない! 名古屋城の夜桜と素敵な樹々を梅村昌哉さんの写真と共にお楽しみください。
「今回、ライトアップするにあたり西之丸の空間が持つ特性を引き出したいと思いました。ライトアップした場所はお堀の内側。お堀の上部には松林、坂になっている法面上層には"ソメイヨシノ"を始めとした落葉高木、法面中層にはモミジが、そして歩道側に"シダレザクラ"が育っています。期間が2週間余りと長いため、桜だけでなく、モミジの芽生えや落葉樹の枝々の美しさも同時にライトアップできれば、と考えました。名古屋城で桜を愛で、皆様の春のひと時をたのしんで頂きたいと思います。」(造景集団 某 見城 周)
Zoukeisyudan Nanigashi Syu Kenjo Lighting:interbright 'Photo:Masaya Umemura Text:Nami Aoki

「名古屋城春まつり」
3月中旬から5月にかけて、名古屋城西之丸を中心に開催している名古屋城の春のおまつり。桜の見頃にはライトアップをしながら夜間営業を行っています。美味しいお料理などを提供する飲食ブースが軒を連ね、名古屋城の春のひと時を素敵に演出しています。お花見をしながら聴きたい音楽を奏でるステージイベントも必見。
ぜひ来年も楽しみに遊びに来てみてください!