催し
西の丸御蔵城宝館展示西の丸御蔵城宝館展示「名古屋城本丸御殿の障壁画―夏の草花―」
2026年07月16日 ~ 2026年08月23日
趣旨
名古屋城本丸御殿の障壁画と天井画は、合わせて1049面が現存します。江戸時代に制作された障壁画の多くは建物とともに失われましたが、名古屋城の障壁画の一部は戦火を免れ、現在もその美しさを伝えています。
この度の展示では、表書院上段之間「花卉鶺鴒流水図」をはじめ植物を描いた障壁画を紹介します。植物は、城郭や寺院の障壁画のほか、博物学的関心から版本にも多く描かれ、その美しい姿が好まれてきました。夏を感じさせる季節の草花をお楽しみいただきます。
名古屋城二之丸庭園出土遺物や江戸時代に二之丸庭園で使われていたと考えられる植木鉢をあわせて展示し、植物をモチーフにしたうつわなどの文様や名古屋城二之丸庭園の植栽について紹介します。
会期
令和8年(2026)7月16日(木)~令和8年(2026)8月23日(日)
※展示状況は、出品目録(PDF)にてご確認ください。
会期中は無休(催事等で変更になる場合があります。)
主催
名古屋城総合事務所 名古屋城調査研究センター
協力
一般財団法人 名古屋城振興協会
主な出品資料
重要文化財 名古屋城本丸御殿障壁画 表書院上段之間「花卉鶺鴒流水図」 慶長19年(1614) 名古屋城総合事務所蔵
重要文化財 名古屋城本丸御殿障壁画 表書院二之間「草花流水図」 慶長19年(1614) 名古屋城総合事務所蔵
「瀬戸史料」 大正4年(1915)頃 鶴舞中央図書館蔵

重要文化財 名古屋城本丸御殿障壁画 表書院上段之間「花卉鶺鴒流水図」部分
じゅうようぶんかざい なごやじょうほんまるごてんてんじょうが おもてしょいんじょうだんのま 「かきせきれいりゅうすいず」
慶長19年(1614) 名古屋城総合事務所蔵
表書院は、藩主との公的な儀礼や対面に使用されました。藩主が座す上段之間は書院造の格調高い空間で、金箔地に鳥や春夏の花を鮮麗に描いた気品ある障壁画がはまっていました。この西側付書院障子腰貼付絵には、夏の季語である薔薇(ばら)が描かれています。

重要文化財 名古屋城本丸御殿障壁画 表書院二之間「草花流水図」部分
じゅうようぶんかざい なごやじょうほんまるごてんてんじょうが おもてしょいんにのま「そうかりゅうすいず」
慶長19年(1614) 名古屋城総合事務所蔵
春夏の花を描く表書院上段之間の障壁画に対し、二之間の障壁画では秋冬の草花が描かれます。「草花流水図」は表書院二之間室内と入側(いりがわ・廊下のこと)を仕切る障子の腰板(こしいた)の貼付絵です。金箔(きんぱく)地に流水、水仙(すいせん)と笹竜胆(ささりんどう)が描かれています。

「瀬戸史料」部分
「せとしりょう」
大正4年(1915)頃 鶴舞中央図書館蔵
名古屋市史編纂に伴い写された瀬戸の窯業に関する史料の一つです。江戸時代に流通していた器の名称と図が記録されています。さまざまな形状、装飾の器が描かれており、特に草花をモチーフにした図柄が多く記録されています。