催し

西の丸御蔵城宝館企画展

西の丸御蔵城宝館展示「名古屋城本丸御殿の障壁画」 Ⅳ期「春の花鳥」

2026年03月13日 ~ 2026年05月10日

西の丸御蔵城宝館展示「名古屋城本丸御殿の障壁画」 Ⅳ期「春の花鳥」の画像

趣旨

 令和7年度下半期を下記のように4期に分け、名古屋城総合事務所が所蔵する本丸御殿の障壁画とそれに関連する資料を紹介します。

 Ⅰ期「将軍を迎える」令和7年10月3日(金)~令和7年11月30日(日)  終了
   [前期:10月3日(金)~10月31日(金) / 後期: 11月1日(土)~11月30日(日)]
 Ⅱ期「にぎわう人々」令和7年12月5日(金)~令和8年1月18日(日)  終了
 Ⅲ期「水の意匠」令和8年1月23日(金)~令和8年3月8日(日)   終了
 Ⅳ期「春の花鳥」令和8年3月13日(金)~令和8年5月10日(日)  開催中
   [前期:3月13日(金)~4月10日(金) / 後期:4月11日(土)~5月10日(日)]

 Ⅳ期「春の花鳥」では、対面所の2つの「山水花鳥図」と上御膳所の「枝垂桜図」「鴉花卉図」を紹介します。対面所は慶長19年(1614)本丸御殿築城時に建てられた建物で、藩主の私的な対面空間でした。上御膳所は寛永11年(1634)に増築された将軍の食事を温め配膳に備える部屋です。今回紹介する障壁画が制作された年代は約20年の違いがあります。ふたつの空間に描かれた春の花鳥をお楽しみください。

会期

令和8年(2026)3月13日(金)~5月10日(日) 

※展示状況は、出品目録(PDF)にてご確認ください。

会期中は無休(催事等で変更になる場合があります。)

主催

名古屋城総合事務所 名古屋城調査研究センター

協力

一般財団法人 名古屋城振興協会

主な出品資料

出品目録(PDF)

重要文化財 名古屋城本丸御殿障壁画 対面所納戸上之間東側「山水花鳥図」 慶長19年(1614)  名古屋城総合事務所蔵 (前期展示)

重要文化財 名古屋城本丸御殿障壁画 対面所納戸次之間西側「山水花鳥図」 慶長19年(1614)  名古屋城総合事務所蔵 (後期展示)

重要文化財 名古屋城本丸御殿障壁画 上御膳所上段之間東側「枝垂桜図」 寛永11年(1634)  名古屋城総合事務所蔵 (後期展示)

「堀川観桜船図」 江戸時代後期 名古屋城振興協会蔵

山水花鳥図.jpg

重要文化財 名古屋城本丸御殿障壁画 対面所納戸上之間東側 「山水花鳥図」
じゅうようぶんかざい なごやじょうほんまるごてんしょうへきが たいめんじょなんどかみのまひがしがわ「さんすいかちょうず」
慶長19年(1614) 名古屋城総合事務所蔵 ※前期展示

 対面所には納戸が2室あり、いずれの障壁画にも「山水花鳥図」が描かれていました。納戸上之間の本作は、槙樹を中心とする春の山水景色が広がります。画面右端から伸びる枝には桜の花が咲き、草花には種々の鳥が集います。鳥は細密な毛描き(けがき)と着色によって生き生きと描かれています。

枝垂桜図.jpg

重要文化財 名古屋城本丸御殿障壁画 上御膳所上段之間東側 「枝垂桜図」
じゅうようぶんかざい なごやじょうほんまるごてんてんじょうが かみごぜんしょじょうだんのまひがしがわ「しだれざくらず」
寛永11年(1634) 名古屋城総合事務所蔵 ※後期展示

 上御膳所上段之間を飾る障壁画で、裏は上之間に面する「鴉花卉図」(前期展示)です。2面の襖に大きな枝垂桜の木が描かれ、満開の時を過ぎたのか枝には白い桜の花と葉がついています。花や葉は、輪郭線を引かず着色によって形をあらわす没骨法(もっこつほう)で描かれます。画面に淡く浮かぶ花が優雅な作品です。

堀川観桜船図.jpg

「堀川観桜船図」
「ほりかわかんおうせんず」
江戸時代後期 名古屋城振興協会蔵

 伊勢湾から名古屋城下を南北に伸びる堀川は、水上交通の要所であり、桜の名所としても知られています。本作は、岸辺に満開の桜が咲く堀川で、船に乗り花見をする人々を描きます。長い堀川は画面左を基点とする遠近感のある構図で描かれ、川沿いで咲く桜は鮮やかに着色されます。船上は楽器の演奏や飲食に興じる人々でにぎやかな様子です。

※詳しくは、展示解説(PDF)をご覧ください。