催し
西の丸御蔵城宝館企画展西の丸御蔵城宝館展示「名古屋城本丸御殿の障壁画」 Ⅲ期「水の意匠」
2026年01月23日 ~ 2026年03月08日
趣旨
令和7年度下半期を下記のように4期に分け、名古屋城総合事務所が所蔵する本丸御殿の障壁画とそれに関連する資料を紹介します。
Ⅰ期「将軍を迎える」令和7年10月3日(金)~令和7年11月30日(日) ← 終了
[前期:10月3日(金)~10月31日(金) / 後期: 11月1日(土)~11月30日(日)]
Ⅱ期「にぎわう人々」令和7年12月5日(金)~令和8年1月18日(日) ← 終了
Ⅲ期「水の意匠」令和8年1月23日(金)~令和8年3月8日(日) ← 開催中
Ⅳ期「春の花鳥」令和8年3月13日(金)~令和8年5月10日(日)
[前期:3月13日(金)~4月10日(金) / 後期:4月11日(土)~5月10日(日)]
Ⅲ期「水の意匠」は、湯殿書院二之間の障壁画を取り上げます。名古屋城本丸御殿は慶長20年(1615)に完成し、寛永11年(1634)に江戸幕府3代将軍・徳川家光(1604~51)の上洛途中の宿泊所として増改築が行われました。将軍の御成風呂がある湯殿書院は寛永11年の増築です。「岩浪図」や「岩波禽鳥図」と題する二之間の障壁画は、四方のすべてに波が描かれていました。障壁画から波音が聞こえてくるかのような躍動感あふれる水の表現をご覧いただきます。
会期
令和8年(2026)1月23日(金)~令和8年3月8日(日)
※展示状況は、出品目録(PDF)にてご確認ください。
会期中は無休(催事等で変更になる場合があります。)
主催
名古屋城総合事務所 名古屋城調査研究センター
協力
一般財団法人 名古屋城振興協会
主な出品資料
重要文化財 名古屋城本丸御殿障壁画 「岩波禽鳥図」 寛永11年(1634)
重要文化財 名古屋城本丸御殿天井画 「山水図」 寛永11年(1634)
名古屋城ガラス乾板写真 「御湯殿書院御湯殿(焼失)西北側」 昭和15~16年(1940~1941)
※いずれも名古屋城総合事務所所蔵

重要文化財 名古屋城本丸御殿障壁画 「岩波禽鳥図」
じゅうようぶんかざい なごやじょうほんまるごてんしょうへきが 「いわなみきんちょうず」
寛永11年(1634) 名古屋城総合事務所所蔵
湯殿書院二之間北側の2面です。波は1羽の鳥が佇む岩にぶつかって飛沫を上げ、うねりながら流れています。波、岩、鳥はすべて墨で描かれており、大きな金雲が画面の大半を占め、さらに金の霞が細くたなびきます。波の躍動感と金の輝きが美しい豪華な襖絵です。
重要文化財 名古屋城本丸御殿天井画 「山水図」
じゅうようぶんかざい なごやじょうほんまるごてんてんじょうが 「さんすいず」
寛永11年(1634) 名古屋城総合事務所所蔵
家光を迎えるために寛永11年(1634)に増築された上洛殿の最も格の高い上段之間の天井画です。遠近感のある構図に精密な描写で山水の景色を描いています。水の上に掛かる橋を渡ると立派な楼閣があり、その背後に滝の流れる大きな山がそびえています。山水図は最も格の高い画題です。上段之間の天井画の大変を山水図が占めており、天井画も部屋の格式に応じて画題が選ばれていたと思われます。

名古屋城ガラス乾板写真 「御湯殿書院御湯殿(焼失)西北側」
なごやじょうがらすかんぱんしゃしん「おゆどのしょいんおゆどの (しょうしつ)せいほくがわ」
昭和15~16年(1940~1941) 名古屋城総合事務所所蔵
名古屋市は、昭和15年(1940)から翌年にかけて、名古屋城内の当時の国宝だった建物24棟の写真撮影を行いました。撮影に用いられたガラス乾板は、ガラスに感光剤を塗布したもので、写真フィルムに相当します。
湯殿書院の風呂之間を写しています。浴室は格式の高い唐破風(からはふ)付きの蒸し風呂で、引き戸のある柘榴口(ざくろぐち)という入口から中に入ります。風呂屋の裏にある釜屋で湯を沸かし、蒸気を引き入れていました。洗い場の床は板張りで、撮影当時は茣蓙が敷かれていました。
※詳しくは、展示解説(PDF)をご覧ください。