催し

西の丸御蔵城宝館企画展

名古屋城振興協会所蔵品展「武具・甲冑」

2024年07月20日 ~ 2024年09月09日

名古屋城振興協会所蔵品展「武具・甲冑」の画像

趣旨

 名古屋城振興協会は、名古屋城に関する資料を収集し、提供するなど名古屋城の振興に資する事業を行い、市民の教養の向上と地域社会の発展に寄与することを目的として、昭和34年(1959)に設立されました。これまでの活動の中で収集してきた尾州名古屋コレクションは590点に及び、すべて名古屋城総合事務所に寄託され、名古屋城所蔵作品を補完する作品群となっています。
 武具・甲冑は兜や鎧だけでなく刀剣や火縄銃など多種多様な作品を含み、歴史資料には徳川家康をはじめとする武将たちの肖像や合戦図があります。これらから戦国時代から江戸時代の武士たちの戦の様相を知ることができます。
 この展覧会では、名古屋城振興協会が所蔵する武具・甲冑と歴史資料の一部を通して戦国時代から江戸時代の武士たちの戦の様相を紹介するとともに名古屋城振興協会の活動の一端を知っていただく機会とするものです。

会期

令和6年7月20日(土)~9月9日(月)

会期中は無休(ただし、催事等で変更になる場合があります)

※展示状況は、出品目録(PDF)にてご確認ください。

主催

名古屋城総合事務所 名古屋城調査研究センター

一般財団法人 名古屋城振興協会

主な出品資料

出品目録(PDF)

「朱塗紺糸威具足 附 蝶前立付黒漆塗六十二間筋兜」 江戸時代


「刀 銘 河内大掾藤原義植 / 越前住 附 蝋色塗刀拵」 江戸時代


「深藍色羅紗地紋付龍・蔦唐草文火事兜頭巾」 江戸時代


「徳川十六将図」 江戸時代後期


※いずれも名古屋城振興協会蔵、名古屋城総合事務所寄託

紺糸威具足 附 蝶前立付黒漆塗六十二間筋兜.jpg

朱塗紺糸威具足 附 蝶前立付黒漆塗六十二間筋兜
しゅぬりこんいとおどしぐそく つけたり ちょうまえたてつきくろうるしぬりろくじゅうにけんすじかぶと
江戸時代

 赤漆の鉄板に紺糸の威が映える一具です。鎖が多用されているため重量があります。蝶の前立が輝かしい兜です。

刀銘河内大掾藤原義植.jpg

刀 銘 河内大掾藤原義植 / 越前住 附 蝋色塗刀拵
かたな めい かわちだいじょうふじわらのよしたね / えちぜんじゅう つけたり ろいろぬりこしらえ
江戸時代

 銘は表に「河内大掾藤原義植」、裏に「越前住」とあります。義稙は越前下坂の刀工です。初代は寛永年間(1624-44年)頃、二代は天和年間(1681-84年)頃に活躍したと言われています。

深藍色羅紗地紋付龍・蔦唐草文火事兜頭巾.jpg

深藍色羅紗地紋付龍・蔦唐草文火事兜頭巾
ふかあいいろらしゃじもんつきりゅう・つたからくさもんかじかぶとずきん
江戸時代

 火事の際に炎から身を守るための火事兜頭巾です。龍や蔦唐草の文様がきらびやかな一点です。

徳川十六将図.jpg

徳川十六将図
とくがわじゅうろくしょうず
江戸時代

 徳川家康と家康に仕えて功績のあった十六将と呼ばれる武将が描かれています。