復元計画
(1)復元方針
本丸御殿の歴史的意義を踏まえ、焼失前と同等の文化的価値を有するとともに広く市民が活用でき、世界的な市民の財産となるように、工期を3期10年で総事業費約150億円をかけて本丸御殿を復元するものとします。
(2)復元手法
焼失前の本丸御殿と同等の歴史的文化的価値を有する建物を再現するよう、原則として旧来の材料・工法による、旧状再現を図るものとします。なお、現代の技術や生産事情、活用方法や維持管理も考慮して取り組むこととします。
(3)復元時代設定
将軍の上洛に伴う上洛殿が増築されることにより本丸御殿の格式が最も高まった寛永期(1624-1644)とします。
(4)建築概要
構造・階数 | 木造平屋建(書院造) |
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延べ面積 | 約3,100平方メートル |
建築面積 | 約3,600平方メートル |
主な部屋
玄関 (御殿への正式な入口、謁見者の控えの間) |
障壁画「竹林豹虎図」等 |
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表書院 (武家の正殿、外客応接の場) |
「桜花雉子図」等 |
対面所 (内臣対面の場) |
障壁画「風俗図」等 |
上洛殿 ( 将軍上洛時の宿舎) |
障壁画「帝鑑図」等 |
(5)スケジュール
平成18年度 | 基本設計 |
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平成19年度 | 実施設計 |
平成20年度 | 工事着手 |
平成22年度 (名古屋開府400年) |
玄関の復元過程特別公開(10月) |
平成23年度 | 表書院棟上(7月) |
平成25年度 | 玄関・表書院等公開(5月) |
平成28年度 | 対面所等公開(6月) |
平成29年度 | 復元工事完了 |
平成30年度 | 完成公開(6月) |
第1期:玄関・表書院復元工事
第2期:対面所等復元工事
第3期:上洛殿等復元工事
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