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本丸御殿復元

復元計画

近世城郭御殿の最高傑作とうたわれ、城郭では天守閣とともに国宝第一号に指定された本丸御殿。1945年(昭和20)の空襲により惜しくも焼失しましたが、江戸時代の図面など第一級の史料をもとに、2009年(平成21)から復元整備を進めてきました。部分公開を行いながら工事を進め、2018年(平成30)に全体が完成し、一般公開しています。 復元の方針や手法などについて紹介します。

復元方針

本丸御殿の歴史的意義を踏まえ、焼失前と同等の文化的価値を有するとともに広く市民が活用でき、世界的な市民の財産となるように、工期を3期10年で総事業費約150億円をかけて本丸御殿を復元するものとします。

復元手法

焼失前の本丸御殿と同等の歴史的文化的価値を有する建物を再現するよう、原則として旧来の材料・工法による、旧状再現を図るものとします。なお、現代の技術や生産事情、活用方法や維持管理も考慮して取り組むこととします。

復元時代設定

将軍の上洛に伴う上洛殿が増築されることにより本丸御殿の格式が最も高まった寛永期(1624-1644)とします。

建築概要

構造・階数 木造平屋建(書院造)
延べ面積 約3,100平方メートル
建築面積 約3,600平方メートル

主な部屋

主な障壁画
玄関(御殿への正式な入口、謁見者の控えの間) 障壁画「竹林豹虎図」等
表書院(武家の正殿、外客応接の場) 「桜花雉子図」等
対面所(内臣対面の場) 障壁画「風俗図」等
上洛殿( 将軍上洛時の宿舎) 障壁画「帝鑑図」等