観る / 本丸御殿

書院造

日本を代表する書院造の建造物

表書院・上段之間の画像
表書院・上段之間

本丸御殿は、日本を代表する書院造の建造物で、総面積3,100㎡、13棟の建物、30を超える部屋からなります。
初代尾張藩主・徳川義直が客と公式に対面する際に使用された「表書院」、第三代江戸幕府将軍・徳川家光が宿泊するために造られた「上洛殿」、身内や家臣との私的な対面・宴席に使用された「対面所」、将軍の浴室「湯殿書院」、清須城から移築されたと伝わる「黒木書院」など、複数の書院を備えています。

書院造とは、室町時代から江戸時代初期にかけて完成した建築様式で、対面や接客のための「書院」を中心に構成されるのが特徴です。格式や儀礼が重んじられるため室内の意匠は特別に豪華で、陶磁器や掛け軸などを飾る床(とこ)、違棚(ちがいだな)、付書院(つけしょいん)などの座敷飾が設けられています。また、各部屋には高低差がつけられ、主人が座る「上段之間」は他の部屋より一段高くなっています。
各建物の用途を明確に分け、権威を視覚的に表現しているのも書院造の特徴で、部屋ごとに異なる意匠や装飾も見どころの一つです。

御殿の構成

御殿の構成の画像