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名古屋城伝統の技にふれる2017 石垣修復現場見学会を開催しました

名古屋城伝統の技にふれる2017 名古屋城石垣修復現場見学会

日時:平成29年2月11日(土・祝)10:30~11:30、13:30~14:30

 2月11日(土曜日)、時折雪の舞う中、約380名の応募者の中から抽選で選ばれた200名のうち122名の方にご参加をいただき、4回目となる石垣修復現場見学会を開催しました。開催場所は、引き続き現在石垣修復工事を行っている「本丸搦手馬出(ほんまるからめてうまだし)」です。
本丸搦手馬出石垣は、石垣の下方が前に迫り出し、崩落の危険性があったため、立面積約1,200㎡、約4,000の石材の解体・積み直しを行うという全国でも最大規模の修復工事を平成16年度から行っております。

 参加者の方には、二之丸広場にて名古屋城の石垣および石垣修復工事の概要について説明を聞いていただいた後、解体した石垣と今年度行っている石垣全面での補強工事、解体した石材を間近でご覧いただきました。
 通常は築石(つきいし、表面に見えている大きな石)しか見ることができませんが、解体中の石垣では、築石の背面に拳から人の頭ぐらいの大きさの栗石(ぐりいし)が2~6mの幅で入れられている状況や、栗石の背面に土がある状態など、普段は見られない石垣の構造を確認していただきました。
 また本丸搦手馬出石垣では、築石の横の列が通る「布積」と横の列が通らない「乱積」の二つの積み方が用いられている状況や、「乱積」が名古屋城の築城期の石垣であり、「布積」は積み直しが行われた可能性があることを説明しました。布積部分の積み直しは残されている史料から天和2年(1682)に積み直されたと考えられています。

 修復工事を行っている本丸搦手馬出の石垣が築かれているのは、熱田台地北辺の、濃尾平野を形成する低地部にあたると考えられます。ここは地盤を形成する土壌が砂質であり、石垣を支える地盤としてはやや不安が残るため、「枠工」と呼んでいる工法を用いて、石垣前面地盤に補強を施すことを考えました。この枠工施工のために長さ4.0mの松杭を打ち込んだ状況なども見学していただきました。

 参加者の皆様には、修復工事の中で取り外した石垣の築石もご覧いただきました。
 石垣の石には、刻印(こくいん)や墨書(ぼくしょ)が観察できる石材があります。名古屋城は徳川家康の命で20の大名のより普請(土木工事)が行われたため、刻印は自分が運んできた石材を他の大名のものと区別するために入れられたと言われています。墨書には番号、記号、寸法、石垣の中での位置を表したと考えられるものが見られます。また、石を設置する際にぐらつきなどの調整のために入れた「敷金」と呼ばれる、鉄製のくさび状の道具もご覧いただきました。

 名古屋城での石垣修復現場見学会は4回目となりました。今回は石垣における補強工事について見学を頂きました。石垣の現場は多種多様であり、同じ手法がどこでも用いることができるわけではなりません。枠工もその中の一手法にすぎませんが、その一端を見ていただくことができたのではないかと思っています。
 名古屋城では、石垣だけでなく、名勝二之丸庭園の保存整備や本丸御殿の復元など、文化財を後世に引き継ぐとともに、さらなる魅力向上を図るための全体整備を進めております。この機会に名古屋城にお越しいただきますよう、皆さまのご来場を心よりお待ちしております。

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