名古屋城公式ウェブサイト

イベント

トップページ > イベント > イベントレポート一覧 > 名古屋城伝統の技にふれる2015 名古屋城石垣修復現場見学会

【ここから本文】

名古屋城伝統の技にふれる2015 名古屋城石垣修復現場見学会

日時:平成27年2月1日(日)10:00~11:00、14:00~15:00

 2月1日(日)、快晴の中、約330名の応募者の中から抽選で選ばれた160名のうち128名の方にご参加をいただき、昨年度に引き続き2回目となる石垣修復現場見学会を開催しました。開催場所は、現在石垣修復工事を行っている「本丸搦手馬出(ほんまるからめてうまだし)」です。
 本丸搦手馬出石垣は、石垣の下方が前に迫り出し、崩落の危険性があったため、約1,200m²、約4,000の石材の解体・積み直しを行うという全国でも最大規模の修復工事を平成16年度から行っております。

 最初に、二之丸広場にて名古屋城の石垣および石垣修復工事の概要について担当の学芸員より説明を行いました。次に、参加者の方は修復現場での見学を行いました。

 修復現場では、工事用の作業用通路から解体した石垣を間近でご覧いただきました。通常は築石(つきいし)(表面に見えている大きな石)しか見えませんが、築石の背面に拳から人の頭ぐらいの大きさの栗石(ぐりいし)が幅2~4mに渡り敷き詰められ、栗石の背面に土がある状態が観察でき、普段は見られない石垣の構造を確認することができます。
 本丸搦手馬出石垣は、天和2年(1682)に大規模な崩落にともなう積み直しが行われたと考えられており、石の横の列が通る「布積」と横の列が通らない「乱積」の二つの積み方が用いられていますが、布積部分は天和2年に積み直しがなされた部分であると考えられます。

 名古屋城の石垣に使われている石は、築城期には花崗岩、花崗閃緑岩、砂岩が大部分を占めます。花崗岩は小牧市の岩崎山や瀬戸地域、三重県の尾鷲地域、花崗閃緑岩が西尾市周辺の三河湾沿岸、砂岩が岐阜県海津市周辺の養老山系から運ばれたと考えられています。天和2年の積み直しの際には岩崎山から新たに石を運んでいるようです。
 今回の見学会においても、昨年度と同様、参加者の皆様に取り外した石材をご覧いただきました。
 石垣の石には、刻印(こくいん)や墨書(ぼくしょ)が入っている石材があります。名古屋城は徳川家康の命で20の大名が築いたため、自分が運んできた石材を他の大名のものと区別するなどのために入れられたと言われています。墨書には番号、記号、寸法、石垣での位置を表したものが見られますが、ご覧いただいた石材の中に石の管理のためと思われる番号が書かれたものや、築城期に書かれたと思われる記号がありました。

 今回の見学会では、築城期の石垣のものと思われる石材と、天和の積み直しの際のものと思われる石材、今回の石垣修復工事で新たに使用する石材の違いを見比べていただきました。

 名古屋城での石垣修復現場見学会は昨年度に引き続いて2回目でしたが、参加者からは「大変有意義だった。」、「昔の人の技術の高さに関心した。」、「石垣修復の大変さがよくわかった。」といった声をいただき、文化財石垣の歴史的価値や修復工事の意義等について理解を深めていただくことができました。

 名古屋城では、石垣だけでなく、名勝二之丸庭園の保存整備や本丸御殿の復元など、文化財を後世に引き継ぐとともに、さらなる魅力向上を図るための全体整備を進めております。この機会に名古屋城にお越しいただきますよう、皆さまのご来場を心よりお待ちしております。

イベントレポート一覧へ戻る

ページトップへ戻る

【ここからフッタエリア】

Copyright © 2012 Nagoya Castle. All rights reserved.